知識・ガイド
PSA直出し vs 日本支社経由|手順・費用・リスクを徹底比較
PSAアメリカ本社への直出しとPSA Japan経由の違いを徹底比較。関税リスク・送料・手続きの難易度など、日本人コレクターが知るべき全情報をまとめました。

PSA鑑定に挑戦しようとした時、「PSA Japanに出すべきか?それともアメリカ本社に直接送るべきか?」という疑問を持つ方は多いです。また「代行業者を使う方が良い」という情報を見かけることもあります。
結論から言えば、2023年以降の現在では、PSA Japanへの直接提出が最もおすすめです。本記事では、PSA Japan経由とアメリカ直出しを費用・手順・リスクの全方位で比較し、最適な選択ができるよう詳しく解説します。
PSA Japan(日本支社)とは
PSAは2023年に日本支社「PSA Japan」を正式に設立しました。これにより、日本のコレクターはアメリカ本社ではなく日本国内の住所にカードを送付し、日本語・日本円で手続きができるようになりました。
PSA Japanへ提出しても、実際の鑑定はアメリカ本社で行われます。つまり、鑑定結果・グレード・スラブのクオリティは直出しと全く同じです。違うのはあくまで「受付・送付の手続き」部分のみです。
費用比較
PSA Japanとアメリカ直出しで大きく異なるのが「送料」と「関税リスク」です。
PSA Japan経由の場合
- 送料(往路): ゆうパックまたはヤマト宅急便で ¥1,000〜¥1,500 程度
- 送料(復路): PSAから返却される際の送料はPSA側が負担(日本国内)
- 関税: 発生しない(国内間のやり取りのため)
アメリカ直出しの場合
- 送料(往路): FedEX・DHLなど国際宅配便で ¥5,000〜¥10,000 程度
- 送料(復路): アメリカから日本への国際返送料 ¥3,000〜¥8,000 程度
- 関税: 帰国時にカードの申告価格次第で課税される場合あり(状況による)
単純な送料だけ比較しても、往復で1〜2万円のコスト差が生じます。高額カードを大量に提出する場合はこの差がさらに広がります。
手続きの難易度比較
PSA Japan経由
- 申込みサイト: PSA公式サイト(日本語対応ページあり)
- 支払い通貨: 日本円(クレジットカード決済)
- サポート: 日本語でのメールサポートあり
- 梱包・送付: 国内の宅配便で国内住所へ送るだけ
アメリカ直出し
- 申込みサイト: PSA公式サイト(基本は英語)
- 支払い通貨: 米ドル(為替リスクあり)
- サポート: 英語での対応が基本
- 梱包・送付: 国際宅配便の手続きが必要(通関書類の作成も)
英語に不慣れな方や初めてPSA鑑定に挑戦する方には、PSA Japan経由が圧倒的に分かりやすく安心です。
リスク比較
紛失・破損リスク
国際輸送は国内配送に比べて紛失・破損のリスクが高くなります。特に税関での検査中にカードが破損したという事例も報告されています。国内配送であれば、こうしたリスクは大幅に下がります。
関税リスク
アメリカ本社から返却されたカードは「輸入品」として扱われる可能性があります。カードの申告価格が一定額を超えると関税が発生する場合があり、特にPSA10のような高額鑑定品が複数含まれる場合は無視できないリスクです。PSA Japan経由であれば国内間のやり取りのみとなるため、関税は発生しません。
為替リスク
直出しの場合はドル払いになります。円安が続く局面では、実質的な鑑定コストが大幅に上がることになります。PSA Japan経由なら日本円で確定金額が分かるため、為替を気にせず計画できます。
PSA Japan経由の提出手順
実際にPSA Japan経由で提出する流れを確認しておきましょう。
- PSAアカウントを作成する: PSA公式サイト(www.psacard.com)でアカウントを登録します。
- 申込センターで注文を作成する: 「新規申込」→「トレーディングカード」→「グレーディング」と進み、サービスレベルとカード情報を入力します。カード名・セット名は正確に選択してください。
- 注文確認書を印刷する: 申込完了後、注文確認ページ(3部)とパッケージIDラベルを印刷します。
- カードを梱包する: ソフトスリーブ → カードセイバー1 の順で保護し、厚紙で挟んで輪ゴムで固定。プチプチで包み、ダンボールに入れます。注文確認書2部をカードと一緒に入れ、残り1部は控えとして手元に保管します。
- PSA Japan宛に発送する: パッケージIDラベルをダンボールに貼り、追跡・補償付きの宅配便(ゆうパック・ヤマト宅急便など)で発送します。送付先はPSA Japan公式サイトで確認してください。
- 到着確認・鑑定完了を待つ: 到着後約2〜3週間でシステムに反映され、マイオーダーから進捗を確認できます。鑑定完了後に結果がオンラインで表示されます。
- 支払い・返却: 鑑定完了後に登録クレジットカードで自動決済。支払い完了から約8営業日で手元に届きます。
PSA提出に必要な梱包グッズ
STEP4の梱包で使う資材をまとめておきます。初回提出前に揃えておくと安心です。

カードの保護に必須の2点セットから揃えましょう。
PSA提出でスタンダードな半硬質ホルダー。ソフトスリーブに入れたカードをそのまま挿入して提出します。
カード表面の擦れ防止に。スリーブに入れてからカードセイバーへ入れるのが基本の流れです。

カードセイバーを固定・保護するための追加グッズです。
カードセイバーの上下に挟んでダンボール内で固定します。段ボール箱の余り材でも代用可能です。
厚紙とカードセイバーを束ねて固定するのに使います。粘着力が強すぎず剥がしやすいマスキングテープが最適です。
カードセイバーを包んでダンボールに入れます。高額カードは二重に巻くと安心です。
代行業者はどうか?
PSA Japanが設立される以前は、英語手続きや直出しのハードルが高かったため、代行業者(日本語で受け付けてPSAへまとめて提出する仲介業者)を利用するコレクターが多くいました。
現在でも代行業者は存在し、「まとめ送りでバルク料金が適用される」「梱包を代行してくれる」などのメリットはあります。ただし代行手数料(1枚あたり数百〜数千円)が加算されるため、トータルコストはPSA Japan直接提出より高くなることが多いです。
PSA Japanへの直接提出に慣れてきたら、代行業者を使わない方がコストを抑えられます。ただし初回でどうしても不安な場合は、信頼できる代行業者を利用してみることも選択肢のひとつです。
よくある質問
PSA Japanに提出しても、鑑定はアメリカで行われますか?
はい、その通りです。PSA Japanは受付・受け取りの日本窓口であり、実際のグレーディングはアメリカ本社で行われます。そのため鑑定の品質・基準は直出しと全く同じです。
アメリカ直出しの方が納期が短いことはありますか?
PSA Japanが混雑している時期は、直出しの方が早い場合があります。ただし国際配送の期間(往復1〜2週間)を加えると、実質的にはほぼ変わらないか、むしろ時間がかかることもあります。
関税はいくらかかりますか?
カードの申告価格や品目によって異なります。個人輸入の場合、課税価格が1万円以下であれば関税がかからないことが多いですが、PSA10の高額カードが含まれる場合は課税される可能性があります。正確な情報は税関の公式サイトをご確認ください。
まとめ
「PSA Japan vs アメリカ直出し」の比較をまとめると、費用・手続きの簡単さ・リスクの全ての面でPSA Japan経由が有利です。
特別な理由(PSA Japanが混雑で納期が極端に長い場合など)がない限り、現在の日本コレクターにはPSA Japanへの提出が最適です。梱包さえ丁寧に行えば、初心者でもスムーズに提出できます。まずはセンタリングチェックツールでカードの状態を確認してから、提出の準備を始めましょう。